花筏(ハナイカダ)

屋号が花筏とある。入って見ると小さな棚に骨董が並べてあった。こだわりのコーヒーを出すと強面のオヤジがコンター越しに仁王の如く睨み付けている。コーヒーは確かに美味しい。「これ美味い」と言うと顔面が崩れて「最高のコーヒーである」と言った。帰りにに気が付いた。入り口の植物が花筏(ハナイカダ)らしい。葉っぱの真ん中に実がくっ付いている。丁度船頭さんのようで付いた名らしいが、何とも不思議で可愛い花だ。どう考えても厳ついオヤジとは似つかない屋号であり、花である。