バラの散り際

靴を履いていたら背中でボタボタと聞こえた。振り返って見ても何もない。よく見るとバラの花弁が何枚も同時に落下した音であった。瞬間小生はこのような死に際にはなりたくないと思った。父のように静かに潮が引くような最後を迎えたい。