おばあちゃんの柿と案山子の柿

この4日間大分県国東半島にスケッチに訪れた。4回目である。石仏をスケッチしていたら塀の奥からおばあちゃんが「これたぺぇ」と小さな柿を頂いた。「どこから来たな?」「山口県から」「ええなぁ」 「何しておるんやね」「絵を描いている」「ええなぁ」 「子供は?」「東京と名古屋」「ええなぁ」 「奥さんは?」「留守番」「ええなぁ」最後の質問の「ええなぁ」の意味はよく分からなかった。おばあちゃんと別れてしばらく走った所に案山子たちがいる。なんと先ほど頂戴した柿の7培位の大きさである。さっきの柿と交換して欲しいと一瞬思った。いやいや善意の小さな柿である。我が家で感謝しながら食した。