帰る

今や人の通らない山道でひっそり土に帰ろうとしている椿。帰りにまた夕陽の中、その花に出会った。一人寂しいだろうと思った。椿花にとっては動物、昆虫は毎日傍についている。ましてや陽、風ましてや影さえも友達と思っているかもしれない。人間の傲慢さが我にある。