苦肉の策

教室の薪ストーブ周りを整理した。棚にはタクラカン砂漠の砂、乾陵の土、紫禁城のベンガラその他中国各地で購入した陶器等記念の品を並べていた。他の人から見るとガラクタだが大切な物であった。ペンギンたちは振り向きもしない。使用していない古硯に並べ変えた。今度はこそはと思ったが大人の生徒さんもも振り向かない。そこで購入時の値札を張った。硯は書家にとって命ともいえるもの。硯と一緒にじーと待つことにする。