太古の緑青 この今どう生きる

甕に入っていた小物をより出して骨董屋のオヤジさんに「多少銭?」と聞く。予想していたが高いことを言う。ドサっと半分甕の中に戻す。戻す物は予め決めた物だ。今度は睨みつけて「多少銭?」幾らかと聞く。答えを聞くと同時に全部甕に戻すふりをする。ここでオヤジさんの最後の一言を待つ。心ではどうせ地中から拾ってきたものをと思いつつだが購入は決めている。ほとんど太古の昔なんに使っていたか分からない。オヤジさんも売ったからには関心がない。西安のホテルで綠青の浮いたものを詮索するが、この今、どう生かすが大事で楽しいところである。