200でも300でも持って行け

古いお寺の改修工事を見学していた。作業者たちは外国人がずーと見ていると明らかに意識していた。その瓦を一枚くれないかと申し込むとおっちゃん達はゲラゲラと笑って、「200でも300でも持って行け」と言った。寺の和尚さんもにこやかに笑っていたのを思い出す。何処にでもある平凡な瓦当だが一つだけカバンに入れ、とことこと午後の古寺を後にしたのは中国陝西省のことである。