時がまどろふ 海が僕を見ている

海を見ていると、前触れもなく時の流れがまどろむときある。海風にフッと吹かれて現実の流れにコチッコチッと帳尻を合わす。谷川俊太郎の詩に「人が海を見ているのではない。海が人を見ているのだ。太古から変わらぬ煌めく眼差しで」好きな詩であるが、きっとその時は海が僕を見ている時だと思う。