省略の美

部分的に変色した唐紙を40m位の巻物にして超早故きで石仏を描いている。書き始めると一切休まず30体以上描く。早書故歪んだり線の乱れも多いし形も歪なものばかりである。構わず一心不乱に描く。半面自分の意図としない線条、思いもしない仏さんが現れてくるが、そこを狙っているのではない。早書き故省略された煎や形を見つける作業なのだ。そんな仏さんの出会い待っての作業だがまだまだ逢えそうにない。庭のカラーが誇らしげに凛としている。心の目でよーく見なさいとも言っているようだ。