恩師の庭のザクロ

散歩の途中ザクロを発見し、50年前の事をふっと思い浮かべた。尊敬する恩師が萩に転向になられた。ゴールデンバットと言うフィルターの付いていないタバコが大好きで美味しそうに吹かしておられた。そのタバコは市内でも一軒且つ月一回の販売しかなかった。しかも一人1カートンしか買えなかった。タバコ屋のおばあちゃんが厳しくて睨まれながら何回か並び変えてその安いタバコを手に入れて毎月萩まで持参した。先生の庭のたわわに生ったザクロに送られて小野田まで帰ったものだ。その頃はまだバイクであった。