北魏の優しき仏さん達たち

今大好きな北魏時代の拓本を下げている。石碑側面の仏さんである。陝西省ある場所の石碑は多くはないが総てが北魏時代で素晴らしい。西安から長距離バスで行った。田舎で管理人も一人であった。興奮して夕方まで見た。石碑に僅か墨が付いているのを見逃さない。夜人目を盗んで拓本をとったのだろう。管理人に拓本を入手したいと申し入れる。「拓本を採ることなど禁止されている」「とんでもない」「絶対ないあるよ」と声高らかに言う。帰り際「まあお茶でも」家に招かれおもむろにカーテン閉めて「ほんとに欲しいのか?」ここから交渉開始。その時の何点か小生の宝物である。