豊作 柿たちの夢

この秋は栗が凶作と聞いた。山のイノシシはお腹を空かしていることだろう。小さな介護施設の駐車場の隅に柿の木がある。渋でもあり誰も見向きもしない。今年は豊作でたわわについて実が大地に着きそうである。それでも誰も関心を示さない。もっとも柿たちはそんな事はどうでも良いし、空を見つめて大きな夢を見ているに違いない。