印材の王様 田王

書に押す印を雅印と言う。其の印材の王様と言われる田王がある。田んぼの中でころっと採れる。写真は若い時に北京で求めたものだ。熱心に見ている小生に店の宝の田王を見せてあげると取り出し来た店主。拳位の大きさであった。無礼にも幾らか尋ねた。「三億円でも売らないよ」と言われた。その時求めたものが写真の
親指位の田王である。ニコニコしながらかなり値引きしていただいた事が忘れらない。印は篆刻家に彫ってもらうのだが未だにその作家が見つからないでいる。