縄地が鼻・ススキ2005.09.28
風に吹かれて光るススキの穂は、馬の鬣に似ている。
6年前中国甘粛省夏川の大草原で、少年達と馬に乗って遊んだ。仕事で馬に乗っている彼等は、誇りと光る瞳と馬をこよなく愛す心を持っていた(8w9)

 縄地が鼻・赤とんぼ2005.09.26
赤とんぼはいつもみんなで付いてくる。
夕焼け空に小枝で円を描くと、赤とんぼは輪を描く(4w0)

 縄地が鼻・バッタ2005.09.24
踏みつけそうな一瞬、よく見ると足元に大きなバッタがいる。
微動だに動かない。死んでいるのかと見ると上目ずかいに睨んでいる。戦国時代の一騎打ちも、この緊張感だったのか小生も動けない(9q8)

 マグロ2005.09.22
5日間の山陰スケッチ旅行で、小さな漁船の老漁師に会った。
「この舟でどんな漁をするのか」と尋ねた。「一本釣りじゃ」の答えに「何を釣るのか」とまた尋ねた。「針に掛かった物はみな釣る」、「クジラが掛かれば舟に乗るか」には「クジラはすかん」の答えに別れを告げた。背中からなぜか「マグロもすかん」も聞こえた(6q2)

 縄地が鼻・スイカ2005.09.17
茎も葉っぱも全部かたづけられた畑に、2個のスイカが雲を眺めている。
兄妹と思う。カラス達さえ知らん顔(4p4)

 縄地が鼻・蜘蛛2005.09.16
青空に一筋の閃光が走った。目を凝らして見ると、蜘蛛の糸だつた。
何と10メートル以上はある。なんでこんなに長い糸が必要なのかインタビューを申し込んだが、蜘蛛は「今は腹が減っちょるけー、ちょと待ってーや」と言った(1p7)

 縄地が鼻・弁慶蟹2005.09.15
少年時代よく見かけた、真っ赤な蟹の弁慶蟹を見た。
「おい弁慶」の声に振り向いた。「義経見かけんかったかね」と目をギョロとして尋ねてきた。「知らんよ」と答えると、ごそごそ藪の中へ消えて行った(9o1)

 曼珠沙華2005.09.14
田の中のあぜ道は火事だ。
曼珠沙華が一斉に燃えだした。線香花火のようになぜか寂しい(2o1)

 スイー2005.09.12
秋風に乗った少年が、自転車から空き缶をなげた。
今朝溝に落ちた空き缶を覗いた。スイー・スイースイーィとメダカが3匹缶から出てきた(7y0)

 2005.09.10
茜をアカシアの下に埋葬した。
墓石は仙佛寺でイスラム教の青年から買った、玉の原石にした。夕焼けは茜が泳いでいるように見える(6t5)

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